投稿日:2023年01月25日 更新日:2024年01月31日

ACP設計部│収支とデザイン、事業計画を総合プロデュースするマネジメント力がポイント。

カテゴリ設計

1984年に一級建築士事務所としてスタートした株式会社アドバンス・シティ・プランニング(以下ACP)。多種多様な商業ビルや集合住宅の設計を手掛け続けている設計部に、設計業務の内容やお客様に選ばれ続ける理由について伺いました。

アドバンス・シティ・プランニング設計イメージ

―ACPに設計依頼されるお客様はご紹介の方が多いそうですが、それ以外のお客様はどのようなお問い合わせでいらっしゃるのですか。

個人のお客様の場合、まず用途を考えるところから始まります。まずどんな建物を建てたいか「マンションなのか」「店舗なのか」「オフィスなのか」をWEBで検索して探される方が多いようですね。

 

―ACPの設計部での仕事の進め方として、案件の担当はチーム制ですか。それとも個人が最初から最後まで担当するのですか。

一人の担当者により最初から最後までやりますね。設計から監理まで。

―こういう案件だったらAさん、こういう案件だったらBさんみたいに割り振っていくのですか。

その時の空き状況とか、案件の内容に即してできるできないなどをその都度判断して担当を決めています。

―一人でなんでもやらないといけない体制なのですね。

設計の仕事はそういうものなんですよね。設計図面を書くのはもちろん、施工しているゼネコンの現場定例に出たり、検査に立ち会ったり、というのは全部「設計業務」になります。もちろん協力してみんなで取り組むこともありますよ。

 

―「設計」の業務として一般の人が思い浮かべるのって、間取りを作ったり意匠を考えたりすることだと思うのですが。

そうですね。確かに設計の醍醐味としてはデザインだと思います。そこがあるからモチベーションも上がるんです。

―デザインや仕様が決まった後も竣工まで長いですよね。

設計図を書いて終わりではなくてそこから先も設計図のチェックを何回も行います。完成したものを思い浮かべながらの竣工までの長い期間がありますね。途中イメージパースを書いたりもしますし。

 

―ACPの設計で得意なジャンルや特徴的なデザインはありますか。

ACP設計部としてはやはり店舗ビルですかね。ACPは店舗ビルの設計からスタートしていますので、一番経験があり得意としていると言えるでしょうね。ただ最近は件数としてはレジデンスが多くなっていますので、こちらも実績は多いです。

―他と比べたときに設計事務所としてのACPにはどんな特徴があると思いますか。

わたしはACPの設計部門ですが、ACPにはリーシング専門の部門もありますし、同時に建物管理もやっていますし、こういう体制の会社はなかなかないと思います。

―総合的にお客様のご要望に応えるという意味ではまさに土地活用のコンサルティングに強みがあるということですね。

会社のスローガンでも「企画設計からテナント誘致建物の総合管理まで一貫したマネジメントにより、 生涯お客様にご満足いただける優良なサービスを提供し続ける会社です」と掲げています。

―ACPくらいの規模でそのような体制がある会社というのは珍しいのではないですか。

ひととおり全てに対応できる会社は数少ないと思います。確かに土地活用のゼネコンは設計施工、管理も含めた一貫したマネジメントと言えます。ただ土地活用のゼネコンは自分たちが建てた物件を管理するというケースが多いです。ACPは建てた物件の管理はもちろん、お客様のビルをお預かりして管理も行います。ゼネコンより組織が小さい分、「小回りが利く」のが大きな特徴と言えるでしょう。

―設計を依頼してきてくださるお客様はリーシングや建物管理といった一貫したマネジメントをできる点を重要視されているのですか。

されていますね。私たちはヒアリングから始まり、設計だけでなく事業計画や建物清掃などの細かい点まで提案します。大きな会社だと事業計画は営業部が、図面は設計部が、というふうに作業が細分化されていきますが、ACPでは社内の各部と連携しながら全体をマネジメントすることもありますよ。
現在進行中の案件でもお客様の方で銀行から大手をいくつも紹介されたそうなんですが、「大手はちょっと…」ということでACPにお声がけいただきました。

―そのお客様がACPに依頼する決め手となった点はどのようなものだったのですか。

融資を取り付けることができたのが大きかったのではないでしょうか。他の会社は1年以上ずっと提案し続けていたのですが融資の話まで具体化するところまでいかなかったそうです。一方、私たちはACPで付き合いのある金融機関にいくつか打診して内諾を得ることができ、話を進めることができました。ただ融資に関してはお客様の資産状況や市況によって本当にケースバイケースですね。

―なるほど、社内連携によるマネジメント力を評価していただいた好例ですね。

 

―ところで設計事務所によって設計費の高い安いはどのようなところで差が出てくるものなのですか。

会社のブランドもあるでしょうね。そのようなネームバリューがあるところは規模の大きな組織設計事務所であることが多く、やはり人数が多い等で経費がかかるというのも設計費が高い理由の一つだと思います。その点ACPの設計費用については適正であると言えるのではないでしょうか。今までで一度だけ「高い」と言われたことがありますが、他の会社で頼んでいたけれど費用だけかかって進捗しないので、ACPで一から全部やり直した案件でした。前の会社より設計費が高いと指摘されましたが、リーシングや建物管理も含めてできる点等含めてACPにお願いしたいとおっしゃっていただきました。

 

―お客様はいくつかの会社から一社を選ぶときにはデザインを見比べて決める感じですか。

実際はデザイン先行でプレゼンすることは少ないですね。ケースバイケースです。デザインを先に見たいとおっしゃるお客様の場合はもちろん対応できますが、たまたまかもしれませんがそういう方は少ないかもしれません。

―ビルオーナー様は事業収支やリーシングなどの総合的な判断を重視されるのですね。

ACPのデザイン性やデザインテイストなどはウェブサイトの実績ページをご覧いただいて、なんとなくイメージをつかんだ上で、具体的な事業収支やその他管理なども含めた一貫したマネジメント体制を評価してACPを選んでくださっていると感じます。

 

―ACPの設計部では北辰不動産で開発している一棟RCマンション「COCOCUBE」シリーズを手掛けられていますが、同じような規模の物件を建てたいと言うお客様はいらっしゃいますか。

いらっしゃいます。ただその時々、個別の事情によって必ず設計部で協力できるとは限らないのですが、そのような場合でもリーシングだけを担当するなど、ご相談に応じてACP全体でお客様をサポートしていくことには変わりありません。もちろん設計・リーシング・建物管理を全てまとめてお受けすることもできますし、その都度詳しくお話を伺いますのでご相談いただきたいと思います。

―「COCOCUBE」シリーズは基本的に都内23区を中心とした立地で開発されていますが、設計で「COCOCUBE」シリーズに近いような依頼があった場合、対応可能なエリアの指定はあるのですか。

先ほどお話した通り、設計の業務には図面を書くだけでなく現場定例に出席したり検査に立ち会ったりすることが多く、限られたスタッフでこなしていますので、対応可能エリアとしては1都3県と考えております。

―COCOCUBEシリーズも棟数が増えて実績になっていると思いますが、数多く手掛けることで何か変化はありましたか。

COCOCUBEシリーズは構造で言うと「壁式構造」で、その4〜5階くらいの規模の建物を結構早い時期から商品化してきたということが言えると思います。それ以前ももちろんありましたが、COCOCUBEシリーズ以降に後発で参入した会社が多いようです。後から参入した会社は大体中高層のラーメン構造を手掛けていたデベロッパーさんが多く、小規模の壁式構造のノウハウが蓄積されていないようです。その点私たちは設計のノウハウや施工会社の伝手など、実績を多く積み重ねてきたと言えます。私自身もそれまで小さい建物はあまりやったことがなかったのですが、COCOCUBEシリーズを数多く手がけることで非常に勉強になりました。

―どうもありがとうございました。

 

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