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- 55周年記念特別コラム:北辰不動産の歴史(1964-2019)
History of Hokushin Fudosan55周年記念特別コラム
北辰不動産の歴史(1964-2019)
弊社は、おかげ様で1964年の創立から数えて本年9月で55周年を迎えます。
そこで、従来より取り組んでまいりました一般ビルオーナー様や投資家様へのサービス提供の取組みをさらに強化すべく
グループ各社の事業やそれに付随した多様な情報発信に向けたWEBサイトの全面リニューアルを行ったところです。
この機会に、今日に至ることができた弊社の歴史を時代背景とともに改めて下記のような年表で振り返ってみました。
北辰不動産の歴史
歴史を振り返って
50年を超える企業の生存率というワードをネット検索で調べますと1%~10%未満という諸説による違いがあります。正しい生存率はいくつなのかは別としましても、こうした調査が話題になるのは企業が数十年単位の長期に亘って存続していくことが極めて難しいという実情を反映したものかと思います。
そうした中で、弊社が半世紀を超えて「ビル賃貸事業」を中心とした不動産事業を続けてこられたこと、特にバブル崩壊、リーマンショックといった未曽有の経済危機も乗り越えてこれたことは、今日の会社の事業基盤となる好立地なビル群を数多く取得できたことをはじめとして「多くの幸運」に恵まれた結果であり、これもひとえにご縁のあった皆様のご支援の賜物と、心より感謝申し上げる次第です。
こうしたご縁の中で平成23年に、それまで親密な設計関係の取引先の1社であった「アドバンスシティプランニング」がグループ企業となったことで、同社の30年以上の実績とノウハウがある「設計、ビル管理」等の機能もグループ内に包含することができ、まだまだ小規模ではありますが「ビル賃貸事業」を名実ともに「トータルにワンストップ」でサポートさせて頂けるグループ体制が整いました。
今後は、自社運用のためのビル開発だけでなく、両社が長年蓄積してきた賃貸ビル事業のノウハウを生かして一般ビルオーナー様の多様なニーズにお応えする体制をよりいっそう強化してまいります。
さらに、相続対策ニーズにマッチした投資用のコンパクトな一棟マンション「COCOCUBE」「COCOFLAT」のシリーズ展開に加えて、今後のインバウンド需要に向けて昨年スタートさせた宿泊施設「COCOSHUKU」のシリーズ展開にも取り組んでまいります。
私たちが大切にしていること
私たちが、長きにわたって存続してこれたことは、多くのご支援を頂いた皆様とのご縁という幸運に恵まれたことですが、その幸運をこれからも呼び込み続けるために大事にしていることは次の2つです。
①3つの「実」=「誠実」「堅実」「確実」を大切にする
「誠実」は信用第一の精神を守り続けること、「堅実」は営業の無理な拡大のみを追わないこと、「確実」は堅実なスタンスで決めたことを確実に実行するということです。
②螺旋的発展(変化に対応し進化を続けること)を目指す
螺旋の輪を歩いている人を上から見ると同じところを回っているだけに見えますが、横から見ると上に向かって進んでいるという「螺旋的発展の法則」という話があります。
「堅実でありつつも進化する」という経営理念は急成長企業のような派手さはありませんが、黒いダイヤル電話が時間をかけてスマホに進化したように、事業内容が同じ中にも革新的な進化の可能性もあります。
私たちは賃貸ビル事業という都市空間の提供ビジネスを柱としながら、時代の変化にマッチした不動産活用、開発を通じて、螺旋階段を上るかの如く進化し続ける企業を目指します。
これからもプラス(もうひとつの付加価値=C+ONE)を創る
こうして過去の時代背景と重ね合わせて俯瞰してみますと、本当に世の中は常に大きく変化し続けています。今の状況は、政治経済において、また、自然環境としても、世界的にも国内的にも「混沌として一歩先も見えない」ような時代ですが、その変化に対応していくためにも、常に基本を大事にしながら、その先にある「もう一つの何か=C+ONE」を考え、作り出していくことが重要です。
これからも、変化に対応しながら不動産を「人が集まる空間」にすること、そのためには、不動産業を土地に対する付加価値の創造と考え、「プラスを創る=不動産の価値を高め、収益力を高める」ことを追求し続けます。
昭和39年9月
現在のロゴ以前は毛筆書体
S39年 東京オリンピック
東海道新幹線 東京-大阪間開通
会社の大きな流れ
- 創業期
歴史上のトピック
- 東京オリンピック
会社の歴史
- S39年
- グループ内の不動産会社として、東京都中央区日本橋茅場町に北辰不動産株式会社を資本金¥20,000,000で設立
昭和40年代
新宿の事務所は中古ビルの1階を賃借
第1ポールスタービル
第4ポールスタービル
第5ポールスタービル
S45年 大阪万博
会社の大きな流れ
- 事業基盤の確立期
歴史上のトピック
- 証券不況・日韓基本条約・小笠原諸島返還・3億円事件
- 大阪万博・ニクソンショック・札幌オリンピック
- あさま山荘事件・沖縄返還・日本列島改造論
- 第一次オイルショック・田中金脈問題
会社の歴史
- S40年
-
本社事務所を東京新宿区三光町に移転し、仲介及び賃貸業務を開始
銀座や赤坂で賃貸用の商業ビル開発に着手。「ポールスター」ブランドの商業ビル等の開発運用を本格化。
昭和50年代
北辰本社ビル
第22ポールスター(瀧山町)ビル
第23ポールスタービル
S52年 日航機ハイジャック事件
会社の大きな流れ
- 事業基盤の確立期
歴史上のトピック
- 沖縄国際海洋博・山陽新幹線の岡山-博多間開通
- ロッキード事件・日航機ハイジャック事件
- 成田国際空港開港・日中友好平和条約
- 第二次オイルショック・インベーダーゲーム流行
- 神戸ポートアイランド博覧会・ホテルニュージャパン火災
- 東北新幹線、上越新幹線開通・東京ディズニーランド開園
- グリコ森永事件・新耐震基準の開始
会社の歴史
- S50年
- 東京都港区西麻布3丁目2-1に北辰本社ビル竣工、北辰総合本社を日本橋から移転
- S54年
- 第22ポールスタービル取得、北辰画廊の運営
- 本社を東京都港区西麻布3丁目2番1号に移転
- この頃竣工又は取得したビル 第10ポールスタービル、第21ポールスタービル、第23ポールスタービル、第26ポールスタービル等
昭和60年代~昭和後期
-
水天宮北辰ビルのテナント募集案内
札幌北辰ビル
S63年 瀬戸大橋全線開通
会社の大きな流れ
- 事業基盤の拡大期
歴史上のトピック
- 電電公社が民営化されNTTが発足
- つくば科学万博
- 男女雇用機会均等法・東京サミット
- 女性初の党首「土井たか子」
- バブル景気本格化・国鉄民営化
- 瀬戸大橋、青函トンネル開通
- リクルート事件で政財界が混乱
- 昭和天皇が崩御され平成がスタート
会社の歴史
- S61年
- 水天宮北辰ビル竣工
- S62年
- 札幌北辰ビル竣工
平成初期~平成10年
水天宮北辰ビルの新館側
早稲田北辰ビル(ヒルズ早稲田)
H3年頃 バブル崩壊
会社の大きな流れ
- 全不動産業にとっての経営危機の時代。事業規模拡大はストップし財務強化を最優先。
歴史上のトピック
- 湾岸戦争勃発・ソ連崩壊・バブル崩壊・細川連立内閣
- 阪神淡路大震災・地下鉄サリン事件
- 住専処理の閣議決定・東京三菱銀行発足
- 消費税5%・香港の中国返還
- 北海道拓殖銀行、山一證券が破綻し金融危機勃発
- 長野オリンピック開催・長銀、日債銀の国有化
会社の歴史
- H3年
- 水天宮ビル新館竣工
- H9年
- 早稲田北辰ビル(ヒルズ早稲田)竣工
- 資本金を¥220,000,000に増資
平成11年~H20年
渋谷北辰ビル
カルチェブラン広尾
COCOSPACE麻布十番
現在のロゴマークや「プラスを創る」のコピーを制定
H20年 リーマンショック
会社の大きな流れ
-
バブル崩壊で脆弱化した財務基盤の立て直しのため資産リストラクチャリングとして、地方のビルの一部を売却。
一方で、変化に対応するために新たなビル開発や新規事業の基盤づくりに取り組む。
歴史上のトピック
- マカオの中国返還
- ユーロ始動
- アメリカ同時多発テロ
- USJ開業・Jリートが上場
- 愛知万博開催・郵政民営化法案成立
- 耐震偽装(姉歯)事件発覚・ライブドアショック
- 第一次安倍内閣が誕生するも僅か1年で福田内閣へ交代
- リーマンショック
会社の歴史
- H11年
- 渋谷北辰ビル竣工
- H13年
- 事業企画部開設(第22ポールスタービル内にて銀座営業所として営業)
- H17年
- カルチェブラン広尾を取得し外観リノベーションを実施
- H18年
- ビル管理部門を「アセットマネジメント部」として再編
- 新ロゴマークを制定(「ジザイズ」に開発を依頼)「CI」を導入展開
- 中古ビルのバリューアップ買取再販事業を強化。
- 新サーバーシステム、新会計システムを導入し、ビル別、事業部別の「管理会計」を可能にするコンピュータシステムへ全面移行
- H19年
- 公式サイトのリニューアル実施、新CIのコーポレートメッセージ「プラスを創る」を制定
- 新ブランド「COCOSPACE」を初めて冠した店舗住居複合デザイナーズビル「COCOSPACE麻布十番」が竣工
平成21年~H25年
WEBリーシングサイトAZplus
グループ内で設計・管理もできる体制に
COCOSPACE恵比寿 竣工
COCOCUBEシリーズ開発に着手
H24年 東京スカイツリー開業
会社の大きな流れ
- 「開発事業部」等の組織を作り、次の10年に向けた新たな事業を模索
歴史上のトピック
- 日本でiPhone発売・オバマ大統領誕生
- H21年、民主党が第一党となり鳩山内閣誕生
- 東日本大震災
- 東京スカイツリー開業
- H24年、自公連立の第二次安倍内閣発足、金融緩和型アベノミクス開始
- インフレターゲット政策を狙うもデフレ長期化
- H25年、IOC総会で2020東京オリンピック開催決定
会社の歴史
- H21年
- 開発事業部開設
- 城南エリア中心に店舗物件を掲載する「AZplus」を開設
- 銀座の基幹ビルであった第22ポールスタービル解体完了
- H22年
- デザイナーズSOHOポータルサイトとして「COCOPLUS」開設
- H23年
- 親密取引先であった「アドバンスシティプランニング(ACP)」の株式の過半数を取得しグループ会社化。設計、ビル管理までグループ内で総合不動産業として完結できる体制に向けてスタート。
- 会計コンサルティング会社との合弁で㈱コモンズ(現:北辰REソリューション)を設立。
- H24年
- 不動産投資物件情報サイト「COCOASSET」開設
- H25年
- ソリューション事業部、流通事業部開設
- グループ会社となったACPの設計でCOCOSPACE恵比寿竣工
- コンパクトな投資用1棟マンションの新ブランド「COCOCUBE」シリーズ開発に着手
H26年~H30年
シリーズ第1号 COCOCUBE赤羽
第22ポールスタービル建替完了
COCO SHUKU 中野 営業開始
ビル開発にも影響する地球温暖化
会社の大きな流れ
-
H26年 創立50周年
自社のノウハウをB2C向けにサービス提供できるグループ一体の事業体制を確立。
投資家向けの「COCOCUBE」「COCOFLAT」を開発しシリーズ展開。
H30年には、新たに宿泊事業として中野に「COCOSHUKU」をオープン。
歴史上のトピック
- H26年、第三次安倍内閣が発足しアベノミクス政策継続
- 消費税8%・STAP細胞騒動
- イスラム国(IS)樹立・イギリスやパリで同時多発テロ
- 世界的に異常気象多発
- 杭打ちデータ改ざん騒動
- H28年、マイナス金利政策
- マイナンバー制度・北海道新幹線開通
- H29年、トランプ大統領就任
- 2020東京オリンピックに向けた東京の再開発の活発化、不動産、建築費高騰
- アパートローン不正融資事件
- 築地市場が豊洲へ移転
会社の歴史
- H26年
- シリーズ第1号「COCOCUBE赤羽」竣工販売
- 創立50周年記念ロゴ「これからもプラスを創る」によるCI展開
- 草加寿ビル取得・トラストリンク恵比寿ビル取得
- H27年
- 第22ポールスタービルがアパレルブランド「ブルネロクチネリ」と「ヴェルサーチ」をテナントとして竣工オープン
-
COCOSPACE八丁堀竣工・COCOCUBE下丸子竣工販売
COCOCUBE池上竣工販売 - コモンズの合弁を解消し100%子会社化
- H28年
- COCOCUBE蒲田竣工・東日暮里の土地取得・芝5丁目ビル取得
- H29年
-
COCOCUBE蒲田販売・COCOCUBE滝野川竣工販売
蒲田駅前ビル取得、天神町工場取得
新中野明和ビルを取得し宿泊施設の新ブランド「COCOSHUKU」へコンバージョン - H30年
- グループCIを展開するため「Since1964」のグループロゴマーク制定
- コモンズを「北辰REソリューション」へ社名変更
- H31年
- WEBサイトの全面リニューアル実施・創立55周年のCI展開を開始