2018年08月17日

海外不動産投資のメリット・デメリット

もう国内にいい不動産はなかなかなさそうだし為替差益なども期待できるから、 海外の不動産へ投資することを検討したいとう方もおられると思います。

海外不動産のメリット・デメリットということでよく言われていることを列挙すると以下のような内容となります。

Antebellum house exterior

メリット

①大きな売却益が狙える
特に新興国の不動産価格は変動幅が高いため国内不動産より大きな売却益が狙えるというメリットです。

②少額資金でも投資可能
海外不動産には国によって手の届きやすい価格帯の不動産がたくさんあるようです。

③高利回り物件も狙える
新興国物件等、国や物件によっては値上がりだけでなく、賃料も高利回りで運用することができるものもあるようです。

④為替差益も狙える
海外不動産で運用すれば、物件売却益に加えて為替差益を狙うこともできます。

デメリット

一方で海外不動産投資のデメリットは、概ね、以下のようなものがあります。

①政情不安や景気変動による大幅な価格下落リスク
②為替変動による為替リスク
③現地事情に疎いことで生じる管理リスク

①と②はメリットとの裏腹ですが、海外特有のデメリットとしては③の管理リスクです。
信頼のおけない現地の管理人に任せたりすると、中には勝手に賃料を流用する等の不正で損失を被るケースもあります。

海外不動産の相続における「落とし穴」~「プロベート」

海外不動産投資における一般的なメリット・デメリットの他に、実はもうひとつ気をつけなければならない「落とし穴」というものがあります。それが「相続」における「プロベート(Probate)」という問題です。
この点は、他のサイトではまだあまり記載されていないケースが多いかと思いますが、税理士さん等の専門家の間では、常識となりつつある問題のようです。

「プロベート」というのは、ハワイとかの米国等における相続処理の司法手続きのことで、遺言検認・遺産処理という意味あるいは、その手続き等のことで、これが問題なのは、日本国内の相続手続きと違って、とてつもなく時間とコストがかるという点にあるようです。

したがって、海外不動産に投資をお考えの方が相続対策も必要な場合は、事前にプロベート回避の対策を専門家と十分に相談した上でなければ、残された遺族がとんでもない苦労をすることになりかねません。


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私たちは、現状では海外不動産は扱っておりませんので、ご紹介できるのは専ら東京を中心とした国内の収益物件です。
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この記事を書いた人

C+One 編集部

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