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家族に引き継ぎやすい収益不動産とは?相続を見据えた不動産選びの考え方

作成者: COCO ASSET編集部|Apr 8, 2026 7:44:16 AM

相続対策として収益不動産の購入を検討する際、利回りや節税効果に目が向きやすい一方で、あわせて考えておきたいのが家族に引き継ぎやすいかどうかという視点です。

収益不動産は、現預金のように単純に分けやすい資産ではありません。
相続後も保有を続けるのか、売却するのか、誰が管理に関わるのかによって、ご家族の負担感は大きく変わります。

そのため、相続を見据えて不動産を活用する場合は、税務面だけでなく、次の世代が扱いやすい資産かどうかも確認しておきたいところです。

今回は、相続を見据えたときに、家族に引き継ぎやすい収益不動産とはどのようなものか、そのポイントを整理してご紹介します。

 

家族に引き継ぎやすい不動産は「管理しやすい不動産」

相続後にご家族が困りにくい不動産かどうかを考えるとき、まず大切なのは管理のしやすさです。

収益不動産は、保有しているだけで完結する資産ではありません。
賃貸管理、修繕対応、空室時の判断、将来的な売却の検討など、保有中にも確認すべきことがあります。

たとえ管理会社に業務を委託していたとしても、オーナー側の判断がまったく不要になるわけではありません。
そのため、相続したご家族が状況を理解しやすく、必要なときに判断しやすい物件であるかどうかは重要なポイントになります。

立地や築年数、建物の状態、入居状況などが比較的わかりやすく、保有後の運用をイメージしやすい物件は、引き継ぐ側にとっても負担が大きくなりにくいといえるでしょう。

 

立地が分かりやすく、需要をイメージしやすいこと  

家族に引き継ぎやすい収益不動産を考えるうえで、立地の分かりやすさも大切です。

たとえば、駅からの距離や周辺環境、地域の知名度などが比較的イメージしやすい物件は、相続後にご家族が状況を把握しやすい傾向があります。
「どのような方が住みそうか」「今後も一定の需要が見込めそうか」といった点が想像しやすいことは、保有を続ける場合にも、売却を検討する場合にも安心材料になります。

一方で、エリア特性が分かりにくい物件や、需要の見通しを判断しづらい物件は、引き継いだ後に「このまま持つべきか」「売却した方がよいのか」が見えにくくなることがあります。

もちろん、立地の良し悪しを単純に分けることはできません。
ただ、相続を見据えるのであれば、次の世代が理解しやすく、家族内でも説明しやすい立地であることは、一つの安心感につながります。

修繕や維持管理の負担が読みやすいこと 

収益不動産は、購入時の価格や利回りだけでなく、保有中にどのような維持管理が必要になるかも重要です。

たとえば、今後大きな修繕が発生しそうな物件や、建物の状態を把握しづらい物件は、相続後にご家族が悩みやすくなります。
とくに、不動産に詳しくないご家族が引き継ぐ場合、修繕計画や費用負担の見通しが立てにくいことは不安につながりやすいものです。

そのため、相続を前提に考えるのであれば、維持管理の見通しがある程度立てやすい物件かどうかを見ておきたいところです。

築年数、建物の管理状態、過去の修繕履歴、今後必要と考えられる対応などを把握しやすい物件は、引き継ぐ側にとっても判断しやすくなります。
相続後の負担を考えるうえでも、こうした「読みやすさ」は大切な視点です。



相続後に「保有」も「売却」も選びやすいこと

家族に引き継ぎやすい不動産とは、必ずしも長く持ち続ける前提だけで考えるものではありません。
相続後の状況によっては、売却という選択肢が現実的になることもあります。

そのため、引き継ぎやすさを考えるときは、保有し続けやすいかだけでなく、必要なときに売却を検討しやすいかという視点も大切です。

相続人が複数いる場合や、引き継ぐ方が遠方に住んでいる場合、不動産を長期保有することが必ずしも最善とは限りません。
こうしたときに、流動性や市場での評価が見込みやすい物件であれば、次の世代も選択肢を持ちやすくなります。

相続対策として不動産を購入する際は、今の所有者にとってのメリットだけでなく、将来のご家族が動きやすいかどうかも含めて考えておくことが重要です。

家族の中で「誰が見られるか」を想定しやすいこと 

相続を見据えて収益不動産を持つ場合、物件そのものだけでなく、家族の中で誰が関わるのかも重要です。

たとえば、子世代の中に不動産に関心がある方がいるのか、管理会社とのやりとりや収支確認を担えそうな方がいるのかによって、選ぶべき物件の考え方は変わってきます。

誰が見ても理解しやすく、管理の仕組みも比較的シンプルな物件であれば、相続後の負担は抑えやすくなります。
一方で、権利関係が複雑だったり、運用に専門的な判断が求められたりする物件は、引き継ぐ方を選びやすい面があります。

相続対策として不動産を持つ場合は、収益性だけでなく、家族の中で実際に扱える資産かどうかという点も確認しておきたいところです。



 

「節税になる」だけで選ばないことが大切 

相続対策として不動産を活用する際は、税務上のメリットが注目されやすいものです。
ただし、節税効果だけで物件を判断してしまうと、相続後にご家族が扱いにくい資産になってしまうことがあります。

たとえば、購入時には魅力的に見えたとしても、

  • 管理が複雑である
  • 修繕負担が重い
  • 家族の誰も関与しにくい
  • 売却判断が難しい

といった事情があると、次の世代にとっては負担になりかねません。

相続を見据えた不動産選びでは、税金面の効果に加えて、保有中の運用のしやすさ相続後の引き継ぎやすさ将来の選択肢の持ちやすさまで含めて考えることが大切です。

 

 

まとめ

相続を見据えて収益不動産を購入する場合、利回りや節税効果だけではなく、家族に引き継ぎやすいかどうかという視点も欠かせません。

引き継ぎやすい収益不動産を考えるポイントとしては、次のような点が挙げられます。

  • 管理しやすく、判断の流れが分かりやすいこと
  • 立地や需要をイメージしやすいこと
  • 修繕や維持管理の負担が読みやすいこと
  • 相続後に保有も売却も選びやすいこと
  • 家族の中で誰が見られるかを想定しやすいこと

収益不動産は、相続対策の選択肢の一つとして有効な場合があります。
一方で、購入すること自体が目的になってしまうと、ご家族にとって扱いにくい資産になってしまうこともあります。

だからこそ、相続を見据えて不動産を活用する際は、今のメリットだけでなく、次の世代が無理なく引き継げるかどうかも含めて検討することが大切です。

 

 

ご相談をご希望の方へ

 相続を見据えた収益不動産の購入では、税務面だけでなく、管理のしやすさや将来の引き継ぎやすさまで考えることが重要です。
当社では、ご家族のご意向や資産背景も踏まえながら、収益不動産の活用についてご相談を承っております。
ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。 

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 ※税務・相続に関する具体的なご判断については、税理士などの専門家へご確認ください。 

 

この記事の監修

杉浦 祥太
北辰不動産株式会社
 宅地建物取引士
 公認 不動産コンサルティングマスター