学芸大学(がくげいだいがく)駅は、東京都目黒区にある東急東横線の停車駅。駅周辺のエリアは独立系の飲食店や書店などがつくる地域カルチャーと昭和の風情を残す商店街が共存する街で、世界からも「クールな街」として注目されています。
近年、駅前の高架下再開発で新たな風も吹いている、学芸大学駅エリアについて紹介いたします。
東急東横線 学芸大学駅
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渋谷駅から4駅8分、急行であれば2駅6分でアクセス可能な学芸大学駅。
有名な話ですが、現在の学芸大学駅には「学芸大学」はありません。
1936年に学芸大学の前身である「東京府青山師範学校」が移転してきた際に、それまでの「碑文谷駅」から「青山師範駅」に改称。その後、同校の改称に伴い「第一師範駅」、さらに「学芸大学駅」に駅名が変更されていきました。
1964年、学芸大学は小金井市に移転しましたが、地域に定着した駅名を変更したくないという住民の希望もあり、駅名は変更されなかったようです。
| 行き先駅 | 交通手段 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 渋谷駅 | 東急東横線 | 最短6分 |
| 横浜駅 | 東急東横線 | 最短21分 |
| 池袋駅 | 東急東横線→東京メトロ副都心線乗り入れ | 最短23分 |
| 元町・中華街駅 | 東急東横線→みなとみらい線乗り入れ | 最短33分 |
東急東横線は渋谷駅から横浜駅までを結ぶ鉄道路線。他路線との相互乗り入れも多く、渋谷駅からは東京メトロ副都心線を介して東武東上線や西武池袋線の埼玉方面まで直通運転し、横浜駅からはみなとみらい線乗り入れで元町・中華街方面へ直通運転を実施しています。
※2025年8月 NAVITIME調べ
ロンドン発のグローバルメディア「タイムアウト」が選出した「2024年 世界で最もクールな街」として、日本から唯一選出(15位)されたのが「学芸大学」です。
(西口商店街)
日本有数の繁華街「渋谷」からわずか2駅6分でありながら商業化の流れが比較的緩やかで、独立系の店舗や家族経営の飲食店などが多く、リラックスした雰囲気を楽しめることが評価されたようです。
■サイトで紹介された店舗
左上)HIGUMA Doughnuts(ヒグマドーナッツ)
北海道出身の店主が、北海道産厳選素材で作る”ふわふわ・もちもち”の手作りドーナツのお店です。
右上)Yakitori Yaoya Hanare(焼鳥やおや ハナレ)
「焼鳥やおや」系列の新店として2023年末にオープン。上質な素材を落ち着いた空間で気軽に楽しみたい方にぴったりなお店です。
左下)Another 8 Corner
日本のクラフトビールが楽しめるバー。軽く一杯、気分を変えたい時に。ビール好きなら飽きずに通える、気軽で遊び心のある一軒です。
右下)WR
カフェ兼パブ。早朝から深夜まで営業しており、自家焙煎のコーヒーやクラフトビールが楽しめます。
駅近隣の商店街には名物ラーメン店や居酒屋が並び、住宅街には本格的なスペインバルやスパイス料理を楽しめる小さな店がひっそりと営業しています。それぞれの店に店主のこだわりや物語があり、チェーン店では味わえない個性を感じることができます。
左上)Bar de Opincho(バル デ オピンチョ)
ピンチョスやアヒージョなど本格スペインバル料理が楽しめ、鹿カツや白いボロネーゼなどの創作も評判。リーズナブルで気軽に立ち寄れるのが魅力です。
右上)まぜそば ちゅるる
駅から徒歩2分にある、二郎系インスパイアのボリューミーな一杯が楽しめる人気店。好みに応じて調整できるニンニク・背脂・野菜が魅力。卓上の豊富な味変アイテムで、自分だけの“最強の一杯”を仕上げる楽しさもあります。
左下)VOVOVOLLON
ジビエ×スパイスカレーの名店。鹿や猪の肉を使い、GHEE系譜の深みあるスパイスで仕上げた一皿は唯一無二。2種盛りや季節限定メニューも楽しめ、ローカルカルチャーが香る空間も魅力です。
右下)東京鶏焼肉とおでん はーばーど
東京で唯一。鶏焼肉と鶏出汁おでんが1年中楽しめるお店。高級感のあるカウンター席が自慢です。
学芸大学駅周辺には個性あふれる 古本屋・レコード屋・雑貨屋などが点在しており、駅から徒歩6分には区内最大級の規模を誇る碑文谷公園があるなど、文化好きや散策好きにも魅力的なエリアです。
左上)古書 飯島書店
学芸大学駅に開店してから50年以上、地域に密着した書店として多くのファンに支持されています。古書一般や趣味に関する書籍が豊富に取り揃えられており、特に日本文学や哲学書などの専門書が充実しています。
右上)レコードショップ Satellite
2002年オープンの老舗中古レコード店。ジャズ・ロック・ソウル・ワールドなどオールジャンルを網羅し、状態の良い盤と良心価格が魅力です。
左下)書籍 COUNTER BOOKS
学芸大学駅高架下「GAKUDAI PARK STREET」内にある書籍店。書籍を通して地域の文化や好奇心を育む場として設計されており、カフェも併設されています。
右下)碑文谷公園
貸しボートや小動物と触れ合える広場、ポニーの乗馬体験も楽しめる区立公園。43,500m²と目黒区内最大級の広さを誇る公園で、落ち着いた自然空間のなか、散歩や親子のお出かけにぴったりのスポットです。
学芸大学駅の高架下では、リニューアル事業「GAKUDAI KOUKASHITA」を展開中。1.2kmにわたる高架下を8つのエリアに分け、将来への種まきも含めて、まちの人から長く親しまれる場所を目指しながら開発しています。ここでは、そのなかから2つのエリアを紹介します。
■GAKUDAI PARK STREET
もともと「学大小路」として親しまれていた高架下スペースを全面改装し、テラスやベンチ、植栽で“歩いて滞在できる公園のような通り”へと進化しました。
右上)洋食ムチュ
昼はクラシックな洋食屋。夜はカジュアルなビストロとして営業。料理の種類も豊富で、テラス席ではペットと一緒に食事を楽しめます。
左下)ワイン&グロッサリー Carnival
輸入食品とワインが手頃に揃うグルメストア。毎日が楽しくなるような世界の食品やお菓子を揃えています。
右下)CRAPE by SIDER
本場フランスで愛されるシードルから、国産タップサイダーまで揃えた、シードル専門店。ブルターニュ地方ならではの、ガレットとクレープが愉しめます。
■学大市場
食料品スーパーや各国料理店、カフェ、物産スペースなど「食」を中心にした多機能マーケット。中通路を介した回遊性が特徴で、ほどよい雑多感を楽しめます。
右上)スーパーマーケット 九州屋
全国展開の強みを生かし、日本中の美味しい採れたてを集めています。
左下)Nature/Pizza TOSCANA
温かみのある接客と東京野菜を使った、本格イタリアンが楽しめるピッツェリア。
右下)好香味坊
中国の裏路地の気軽な飲食店。テーマは“ちょっとした食事” の意味「小吃」。中国の裏路地などには必ずある小さな店舗です。
学芸大学エリアの魅力は、話題性のある飲食店やカルチャースポットが点在していることだけではありません。不動産投資の視点で見ると、こうした街の個性が「住み続けたい理由」につながっている点に注目できます。
東急東横線で渋谷・中目黒方面へアクセスしやすく、横浜方面にも移動しやすい学芸大学駅は、都心勤務の単身者や二人暮らし世帯にとって、日常の利便性を感じやすい立地です。東急電鉄が公表する2024年度の駅別乗降人員でも、学芸大学駅は1日平均72,696人と、東横線の中でも一定の利用規模を持つ駅となっています。
出典:東急電鉄 2024年度 駅別乗降人員・輸送人員
一方で、学芸大学の価値は交通利便性だけでは語れません。駅周辺には商店街、個人経営の飲食店、カフェ、書店、公園などがまとまっており、仕事帰りの外食や休日の散策、日常の買い物が徒歩圏で完結しやすい環境があります。近年は「GAKUDAI KOUKASHITA」のリニューアルにより、食・カルチャー・滞在空間がゆるやかにつながる新しい動線も生まれています。
こうした生活の選択肢の多さは、入居者にとって「便利だから住む」だけでなく、「この街で暮らしたい」と感じる要素になり得ます。特に、住まいに利便性だけでなく、街の雰囲気や休日の過ごし方まで求める層にとって、学芸大学は検討候補に入りやすいエリアといえるでしょう。
ただし、学芸大学周辺は人気が高い分、土地価格や物件取得価格も高くなりやすいエリアです。国土交通省の地価公示においても、学芸大学駅徒歩圏の住宅地は、都心へのアクセスや住環境の良さを背景に住宅需要が底堅い一方、低層住宅地では収益価格が低位に試算されるケースも見られます。
そのため、投資判断においては表面利回りだけを比較するのではなく、賃貸需要の安定性、入居者に選ばれやすい生活環境、中長期での資産性をあわせて見ることが重要です。学芸大学エリアは、高利回りを前面に打ち出すエリアというより、街のブランド力と暮らしやすさを背景に、長期保有を前提として検討したいエリアといえます。
渋谷から電車でわずか6分の学芸大学駅周辺は、昔ながらの商店街と個人経営のカフェ・飲食店が立ち並ぶ、温かみのある街です。近年は高架下の「GAKUDAI KOUKASHITA」再開発により、カルチャー・食・仕事が交わる新しい拠点も誕生し、地域と共に進化を続けています。「クールな街」世界ランキングで日本唯一の選出を受けるなど、国内外から注目されるローカルな魅力が詰まったエリアです。
不動産投資の視点から見ても、学芸大学エリアは、交通利便性と生活環境のバランスに加え、街そのものへの選好性が賃貸需要を支えやすいエリアです。表面利回りだけで判断するよりも、入居者に選ばれ続ける街であるか、中長期で資産性を保ちやすい立地であるかを重視して検討したいエリアといえるでしょう。
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