2025年11月04日

平和島駅エリア~品川と羽田を結ぶ快適な生活拠点

平和島(へいわじま)駅は、東京都大田区にある京浜急行本線の停車駅。品川駅や羽田空港ターミナル駅まで乗換無しでアクセスできる利便性の良さに加え、第一京浜道路と環状七号線が交差する交通の要所でもあります。駅周辺には大型スーパーや公園や大型レジャー施設などがあり、単身者だけでなく子育て・ファミリー層にも対応できる生活環境が魅力です。

駅舎も含めた駅前再開発計画も進行中で、今後のさらなる発展が期待できる平和島駅周辺エリアについてご紹介いたします。

 


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京浜急行本線 平和島駅

CONTENTS

「世界へ繋がる玄関口」平和島駅周辺エリアの基本情報

品川駅から最短2駅6分、羽田空港第3ターミナル駅から乗換なしで最短6駅11分でアクセス可能な平和島駅。
20世紀の最初の年(1901年)、京浜電気鉄道(現在の京浜急行電鉄)の停車駅として開業したのが始まりです。当時は沢田駅と呼ばれており、2回の改称を経て1961年に平和島駅となりました。

実は平和島駅は「平和島」にはありません。平和島駅は旧東海道の内陸側にあり、「平和島」はその東側の東京湾に工業用地造成のために作られた埋め立て地の人工島で、完成した当時は橋で繋がっていました。その後、1980年代に平和島運河が埋め立てられ(現在の平和の森公園)、陸続きとなりました。

現在のような物流拠点になったのは1970年代に入ってから。島の中央を交差する首都高1号線と環状7号線、近隣の第一京浜道路などの幹線道路が集まっていることを生かし、大手企業の物流センターやトラックターミナルなどが集まるようになりました。

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行き先駅 交通手段 所要時間
品川駅 京浜急行本線 最短6分
羽田空港第3ターミナル駅 京浜急行本線→京急空港線乗り入れ 最短11分
京急川崎駅 京浜急行本線 最短6分
横浜駅 京浜急行本線 最短14分


京浜急行本線は泉岳寺駅から浦賀駅までを結ぶ鉄道路線。他路線との相互乗り入れも多く、都営浅草線や京成線、北総線などと直通運転を行っています。また、時間帯によっては成田スカイアクセス線にも直通しており、羽田・成田両空港へ乗換なしでアクセス可能です。
※2025年10月 NAVITIME調べ

大型ショッピングモールと複合アミューズメント施設が揃う生活利便性の高さ

平和島駅の北東側には、大型複合型アミューズメント・商業施設「BIG FUN平和島」があります。施設内には地下2,000mから湧出する天然温泉「天然温泉 平和島」や、シネマコンプレックス、ボウリング場、屋内アスレチック、ショッピング・飲食店などが集まっており、「遊ぶ」「買う」「食べる」が一体となった日帰りレジャー拠点として活用されています。


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「砂浜、アスレチック、キャンプ場」ファミリー層に人気の公園たち

駅の東側には広大な埋め立て地を利用した公園が複数あります。総合的な緑地・レクリエーション機能を備えた公園も多く、これらの公園が隣接・連続的に配置されていることで、「都心近接ながら自然・アクティビティを享受できる住環境」を形成しています


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左上)大森ふるさとの浜辺公園
都内初の区立海浜公園で、砂浜・干潟・磯遊びエリアがあり、海に親しめるレクリエーション空間を提供しています。
園内にはローラーすべり台や芝生広場、ピクニックエリアもあり、ファミリーやレジャー利用にも適しています。

右上・右下)平和の森公園
面積約 99,000 m²で区内最大級の区立公園。
フィールドアスレチックコース、テニスコート(4面)、弓道場・アーチェリー場などスポーツ施設が充実。
「平和都市宣言」の記念塔「愛し子の像」が象徴として設けられており、地域にとって象徴的な緑地となっています。

左下)平和島公園
野球場・プール(屋内/屋外)を備え、有料のキャンプ場(18区画)も整備されています。
毎日10時・12時・15時に「カリヨン」の鐘が鳴る水景広場があり、四季の木々(サクラ・ケヤキ・イチョウなど)も豊富です。

住民や地域事業者を巻き込んだ「平和島まちづくりプロジェクト」が進行中

東京都大田区と京浜急行電鉄株式会社は、2022年12月20日に「公民連携によるまちづくりの推進に関する基本協定」を締結し、平和島駅周辺をモデル地区として“エリア価値向上”を目指す「平和島まちづくりプロジェクト」(別名:エリアリノベーションプロジェクト)を始動しました。

このプロジェクトでは、2024年度から3年間をかけて、地域住民・事業者・行政・パートナー企業が連携し、「地域資源や課題を資産と捉え、地域主体でまちをつくる」ことをテーマに掲げています。

さらに、駅改札や歩行者動線、新たな複合施設整備といったハード面の整備計画と並行して、ワークショップ・フィールドワーク・地域交流拠点の開設といったソフト施策を通じて、「まちの中に参加・発信できる仕組みづくり」にも取り組んでいます。

このように、交通利便・住環境・地域参加型の“複合的なまちづくり”を軸に、平和島駅周辺の将来価値を引き上げようという動きが具体化しています。

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左)はじまりの縁日 紹介チラシ
2025年4月6日に開催された、平和島で「やってみたい」を実現するマルシェ「はじまりの縁日」。平和島の食・ヒト・地域の魅力を感じる春の1日をテーマに、大田区立平和の森公園 平和の広場で開催されました。
:newcalプロジェクト「平和島まちづくりプロジェクト」公式ページ


右)トレジャーフット 公式ページのレポート
プロジェクトのパートナーとして参加している株式会社トレジャーフットでは、イベントの詳細なレポートが公開されています。
:トレジャーフット 「やってみたい」が詰まったはじまりの縁日 ー平和島イベントレポート

平和島駅前再開発でさらなる利便性向上へ

平和島駅は急行・特急の停車駅でありながら、これまで本格的な駅周辺の再開発が行われていなかったエリアであり、駅周辺のにぎわいの創出や周辺に点在する観光資源への回遊性に課題を持っていました。
そこで、京急電鉄は先述の「平和島まちづくりプロジェクト」と並行して、平和島駅の高架下および隣接する社有地の再開発を検討しているようです。


現在(2025年10月時点)の検討案の一つとして、隣接地に駅に接続する商業ビルを建築し、これまで南側にしかなかった改札口に加え、北側にも新たな改札を設置する計画があります。これにより、歩行者導線の改善と駅前エリアの利便性・回遊性の向上が期待されています。

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左上)建築計画のお知らせ
計画によると、約3,600㎡の敷地に3階建て、高さ12mの施設を建設を予定しているようです。完成は2028年1月となっています。

右上)建築予定地
平和島駅の西側にある建築予定地で、2025年10月時点は更地になっています。以前はファーストフードや生花店、スーパーマーケットなどが入る商業ビルが建っていましたが、すべて解体されています。

左下・右下)平和島駅高架下
平和島駅高架下にも同様に、スーパーマーケットや飲食店の他、学童保育施設や倉庫などが入っていましたが、現在は退去し、2025年10月時点では解体工事が進んでいます。

まとめ

平和島エリアは、羽田・品川という東京の主要ゲートウェイを結ぶ中間地点の利点に加え、生活利便施設や公園など、日常を豊かにする環境が整った街です。
さらに、再開発や地域参加型のまちづくりが進むことで、“住みたい街”としての魅力が少しずつ磨かれていくフェーズにあります。
居住者にとって快適さが増すことで投資家にとっても将来性を感じられる、バランスの取れたエリアとして注目されています。

 

※掲載情報はいずれもオリジナルコンテンツの最終更新時点の情報であり、現在と異なる場合があります。最新の情報については事前にご確認ください。

この記事を書いた人

北辰不動産株式会社
COCO ASSET編集部

 

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