2019年06月13日

「不動産投資」と「株式投資」 投資をするならどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットから考える

長寿化がますます進み人生100年時代を迎える中、資産形成は今まで以上に重きが置かれています。

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しかしながら低金利時代の今、貯金のみで老後資金を準備するのは大変であることは容易に想像がつきます。そこでますます注目を浴びてきているのが様々な金融商品です。

様々な投資商品の比較

主な投資商品の種類と、それぞれの利益を得る仕組みを簡単にまとめると下記の通りです。

 
株式投資

企業が発行した株を、株価が安い時に購入し、値上がりしたときに売却することで得る売却益や配当金から利益を得る。

FX(外国為替取引)

常に変動する通貨の価値(為替変動)を利用して、その差益から利益を得る。

仮想通貨

インターネット上に存在する仮想通貨を、取引所を利用し安く買って高く売ることで利益を出す。

不動産投資

物件の売却益、もしくは物件を賃貸し家賃収入を得ることで利益を出す。

投資信託

株式投資をプロに運用してもらう方法。(手数料が発生します。)

iDeco(個人型確定拠出年金)

毎月一定額支払い60歳以降に受け取ることができる私的年金制度のこと。

投資商品の特徴からわかる不動産投資と株式投資が定番になる理由

金融商品のうち、FXなどは価格変動の動きを見て、あがるだろうという予測があたれば儲けがでて、予測が外れて下がると損をするといったマネーゲームの側面があります。
また仮想通貨に関しても2017年には価格が150倍以上に高騰するも2018年から右肩下がりになるなど、まだまだ不安定な商品です。


株式投資については、デイトレーダーのような分刻みのマネーゲームの対象にもなる一方で、年金や生命保険会社のような長期安定運用を目的とした機関投資家の投資対象でもあるように、多様な投資対象に組み込まれます。

一方、不動産投資はバブル期には数日で転売して倍になった、といった投機的な対象にならなくもありませんが、やはり他の資産と比較すると短期的投資対象よりも、長期的安定運用資産の対象として組み込まれることがメインの資産です。

 

そして、不動産投資が他の資産と大きく異なる点は、所有者自らの運用の巧拙が直接資産価値に影響を与える「事業」としての側面も強く持っている点です。(投資そのものを「事業」とする場合の事業の意味とは異なります。)
この点は、株式投資等があくまでも、自らが経営権に影響を及ぼせるほどの株主でない限りは、投資対象先の業績に影響される他力本願的な投資とも言えます。

 

一方で、株式の投資対象の企業は事業を行っている、という観点から見ると、株式も不動産も「事業」に投資している、と言えますが、FXや仮想通貨では投資対象の事業の成長を見込んで行う投資とは異なり、通貨交換のようなものであって、そこが「マネーゲーム」的に言われる所以です。


いずれにしても、短期のマネーゲーム的投資でなく長期運用の対象として考えると、上記の中でも株式と不動産は2大投資対象と言えるでしょう。


そんな不動産投資と株式投資について、さらに細かく、利点、欠点といった、それぞれの特徴をみていきましょう。

不動産投資のメリットとデメリット

不動産投資のメリット

●安定収入が見込める

不動産投資の主な収入源は不動産を他人に貸すことで入居者から家賃収入を得る「インカムゲイン」が主流になります。
賃貸収入も、かかる支出もある程度予測できるため、中長期計画による「安定収入」が見込めることがメリットとしてまずあげられます。

●土地の資産価値は低下しづらい

株式投資に比較すると、土地の資産価値は余程の大きな経済変動が起きない限り短期間で急激に低下しづらいです。
不動産の価値は立地によるところが大きいので、特に都心部の徒歩10分以内のRCマンションは資産価値が下がりづらいのではないでしょうか。

●価格変動が小さく本業と並行しやすい

リーマンショックで経験したように、株価は一日で大暴落する可能性がありますが、不動産は数日単位で急激に乱高下するような上場相場商品ではないため極短期の価格変動は小さいです。
そのため常にパソコンで株価を注意している必要もなく、日中の本業とも並行しやすいです。

●融資を受け始められレバレッジ効果が期待できる

他の金融商品と異なり、不動産投資は銀行から融資を受けることで、レバレッジ効果が期待できます。
「レバレッジ効果」、つまり小さな自己資金でも大きな収益を得ることができるのです。
株式投資にも「信用取引」というレバレッジ効果が期待できる方法がありますが、数千万、数億円単位で行うには信用審査が厳しく、一般個人投資家レベルで投資できる金額としては不動産の方が担保資産として借りやすく大きな金額で投資しやすいでしょう。

●生命保険代わりになる

銀行等の金融機関から融資を受けローンを組んで住宅としてマンション等を購入するときには「団体信用生命保険」に加入が必要です。
この保険はローンを背負った債務者が死亡したり病気になった際に、保険会社が代わりに支払ってくれるというもので、さらに残債のない状態で不動産が残るため、生命保険代わりになることができるのです。

●経費として計上できるので節税ができる

不動産は税務申告時に一般の事業と同じように「管理委託手数料」や「光熱費」など、かかった費用を経費として計上し節税をすることが可能です。
不動産所得で出た赤字を給与所得と合算し申告することで課税額を減らすということもできます。
また財産は現金でもつよりも不動産でもったほうが評価額が低くなることから、相続税対策に関しても効果があります。

不動産投資のデメリット

●空室や家賃滞納があると収益が得られない

不動産の収入源は家賃収入であるため、空室や家賃滞納で収入が入ってこないことが、リスクとなります。
しかしながら、リフォームして外装をきれいにしたり、設備を充実させるなど、自らの努力次第でリスクを回避することが可能です。自分で大家さんをやらずに管理会社に委託すのであれば、賃貸付けや家賃の回収をはじめ、長期的な修繕計画のアドバイス力等にも強い管理会社を選ぶことも大切です。

●効果を得るのに中長期かかる

不動産は現物資産のため、当然老朽化が起きてきます。
そのため修繕に関する費用も、当初から収支計画表に組み込む必要があります。
すぐに利益が手に入る株式投資と異なり、中長期のスパンで利益を得る収支シミュレーションをおこなうことが大切です。

●流動性が低く現金化しづらい

不動産は購入価格が高いため、購入する際には銀行融資を受けなければならないし、売るときにも、買い手が現れない限り売ることができません。
買いにくく、売りにくく、すぐには現金化しづらいことが特徴といえます。

株主投資のメリットとデメリット

株主投資のメリット

●売買タイミングが自由なので自分のペースで運用できる

株式投資は、証券取引所が開いている間はいつでも売買が可能で、すぐに換金することができます。
ただし流動性が高く売買の自由度があるからこそ、利益を得るタイミングを自分で見計らう必要があります。

●株主優待といったインカムゲインも期待できる

株式投資で収益を得る主流になるのは「株式の値上がり益」から得られるキャピタルゲインです。
企業が発行した株式を安い時に購入し、高くなったら売却することで得る利益になります。
それ以外にも、企業が得た利益を分配することで得られる配当金や、企業からの感謝の気持ちを表す株主優待などのインカムゲインからも利益を得ることが可能です。
「値上がり益」「配当金」ともに一律で約20%の税金がかかりますが、NISAという方法を利用し税金を5年間、非課税とすることも可能です。

●元手が少なくても始められる

株主投資は購入する銘柄によって異なりますが、安い銘柄は1万円などからはじめられます。
多くは数万円~10万円程度の投資資金で始めることが可能です。

●種類が多く分散投資しやすい

株式投資には銘柄の種類が数多くあります。このため、保有する銘柄を複数持つことで、リスクを分散することが可能です。
たとえると、一つの銘柄が暴落したとしても、保有している他の銘柄がある場合、損失を抑えられるということです。よく「卵は一つのカゴに盛るな」ということわざで言い表されています。(組み込み資産は株式だけではありませんが、これを専門家がまとめてやってくれている投資商品が「投資信託」です)

株主投資のデメリット

●価格変動が大きい

株価は業績に伴い価格が変動しています。
企業が成長し、メディアなどでよい情報が流れれば株価が上がりますし、逆に悪いニュースが流れれば株価が下落します。
株価の変動が激しいため、例えばデイトレードといった株トレード手法をとると、一日中株価を追い続けなくてはならず面倒臭いといった問題も発生します。また企業の財政難、経営がうまくいかなくなるなどで決められた債務を履行できなくなるといった信用リスクが起こることも考えられます。
大きく売却益が期待できる一方、株価が急落することも考えられ元本が保証されるものではないことを理解しておく必要があります。

●投資初心者にとっては難しい

株式投資は「上がりそうな株を安く買う」ことが大切です。
しかしながらそのためには、ファンダメンタル分析やチャート分析といった手法を用いて分析をする必要があります。
売上高や純利益、株価チャートや投資家向け広報(IR情報)や株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)といった様々な指標を見る必要があり、初心者にとってはハードルが高いといえます。
また“ショート”、“ロング”、“ポジション”など様々な用語があり、これらの用語に慣れる必要もあります。

●狙ったタイミングで売買できるとはかぎらない

株式投資は現金化する流動性が高い商品であると伝えましたが、株式を売りたいときに売れない流動性のリスクも全くない訳ではありません。
これは市場の規模や取引量が小さく売買が少なくなることで、換金したくても換金できない状況になることです。

不動産投資と株主投資の違い

不動産投資と株主投資どっちがよいか

いかがでしたでしょうか。 一般的に株式投資は「ハイリスク・ハイリターン」と、不動産投資は「ミドルリスク・ミドルリターン」と呼ばれています。
しかし、それは運用手法によって変わります。
不動産投資、株式投資、どちらにもメリット・デメリットがあり、どちらがよいということではありません。
投資の特性によって株式投資が向く人、不動産投資が向く人もあるかと思います。自分の目的や自分にあった投資方法を見つけていければと思います。

この記事を書いた人

C+One 編集部
不動産投資、ビル管理、設計、大規模修繕など不動産に関する総合情報を分かりやすい形で提供しています。